観察メモ / 2026-10-08

大きいサイズのワンピースは「特別対応」ではなくなりつつある

私どもは日々お店とサイトを運営しておられる方ではございません。売上のことは、正直なところ存じません。ただ、生産の現場にいる者として、「どの形が、どれくらい作られているか」は拝見できます。その角度から見た大きいサイズの話を、数字つきで書かせていただきます。

2026年10月8日時点で公開されている商品情報を拝見しますと、次のようになっておりました。

ワンピース全体で4着に1着。シャツワンピースに限れば、10着のうち4着が大きいサイズ関連でした。 「大きいサイズ=端数を拾う」という言い方は、少なくともこの断面では、もう成り立たないように見えます。

なぜシャツワンピースで多いのか

——ここからは、集計からは言えない、作り手としての推測が入ります。

シャツワンピースは、前を開けられる構造です。身頃をそのまま大きくしてしまえば、 着丈と袖を崩さずにバスト・ウエスト・ヒップの三箇所を個別に調整しやすい。 つまり作る側にとって、大きいサイズを作るときの失敗が少ない形なのです。

逆に言えば、これは「作りやすい形から広がった」可能性が高いということでもあります。 お客様が本当に求めておられる形まで手が回っていない可能性は、否定できません。

横には広がっている。では縦は?

同じ断面で、トール(高身長向け)関連の表記は3.4%にとどまっておりました。 大きいサイズの24.6%と比べますと、7倍以上の差があります。

これは生産の現場の感覚とも一致します。横方向のサイズ展開は、型紙の段階で対応できます。 縦方向は、着丈だけでなく袖丈・ウエスト位置・ヒップ位置のすべてを動かす必要があり、 実質的に別の型を起こすのに近い作業になります。手間が違うのです。

だから私たちは:S〜5L(7号〜19号)を標準対応としておりますが、 部位ごとの作り分けが必要になるサイズ展開だけは、事前にお伝えしております。 「できます」とだけ申し上げて、あとで仕様が変わることのないようにするためです。 サイズ対応の詳細

価格帯との重なり

全体の価格の中央値は¥5,998、オフィス・通勤向けの表記は17.3% (シャツワンピースでは24.1%)でした。

つまり「大きいサイズ × オフィス使い × シャツワンピース」は、 いま最も重なりの厚いところの一つと考えられます。日常的に着られて、体型を選ばず、 作る側も失敗が少ない。三方の条件が揃っているということです。

※2026年10月8日時点の公開情報(商品名表記からの集計)による数値です。「LL」等の表記ゆれを含み、売上を示すものではありません。

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更新:2026-10-10/出典:2026年10月8日時点の公開情報、n=1,951(観察データ記録)

まずは「こんなワンピースを作りたい」の一言から。

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